クラウドセキュリティエンジニアブログ

ニューリジェンセキュリティのクラウドセキュリティエンジニアチームが AWSなどのクラウドセキュリティについて気になることや調べたことを書くブログ

アナハイムに行ってきた!AWS re:Inforce 2023参加報告

こんにちは、クラウドセキュリティアーキテクトの大島悠司です。
先日、カリフォルニア州アナハイムで行われた「AWS re:Inforce 2023」に参加しましたので、イベントの様子をご紹介します。
また、ジャパンツアーから参加しましたので、その内容も併せてご紹介します。

AWS re:Inforceについて

AWSなどのクラウドセキュリティやコンプライアンスに特化した学習型カンファレンスであり、ビルダーズセッションやワークショップなどのハンズオンセッションが豊富なのが特徴です。

開催日時:2023/6/13 - 14
会場:カリフォルニア州 アナハイム・コンベンション・センター

ジャパンツアーで参加

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社様と近畿日本ツーリスト株式会社様が共同で企画した、「AWS re:Inforce 2023 ジャパンツアー in アナハイム」から参加させていただきました。
4泊6日の旅程で、飛行機や宿泊などの手続きを代行をしてくれたり、ジャパンツアー限定の催しもたくさんあるため、非常に充実していました。

日付 内容
6/12 羽田→ロサンゼルス、Japan Night
6/13 re:Inforce 1日目
6/14 re:Inforce 2日目、CISO CJ Moses特別講演
6/15 Hart Rossman特別講演、参加者講演、ロサンゼルス市内視察
6/16 ロサンゼルス→羽田
6/17 羽田着

ロサンゼルス到着

到着後はサンタモニカで自由時間があり、洗練された街並みと広大なビーチを散策しました。

また、エンゼルス・スタジアムの方へも足を運びました。

宿泊ホテル

ヒルトンアナハイムというホテルで、広くてシックな雰囲気でした。
また、re:Inforceの会場であるアナハイム・コンベンション・センターに隣接しているので、移動が楽で利便性が高かったです。

Japan Night

近くのレストランでツアー参加者同士の交流会です。
交流がしやすくちょうどよい広さで、料理がとてもおいしかったです。

基調講演

翌日からre:Inforceが始まります。
まずは基調講演から始まり、CISOのCJ Moses氏より、re:Inforceの見所やAWSのセキュリティへの取り組みが紹介されました。
また、シニアプリンシパルエンジニアのBecky Wsiss氏から、ゼロトラストの考え方や新サービスが紹介されました。

以下は、ここで紹介されたセキュリティへの考え方や取り組みの抜粋です。

  • AWSにとってセキュリティは最優先事項である
  • 責任共有モデルが基本的な考えであり、 AWSがカバーする範囲であるインフラでは、APIやアクセスログという大量のログを分析してセキュリティサービスに活用している
  • 大量ログ分析を可能にする技術として、NitroやFirecrackerを活用している
  • 責任共有モデルの実現は人への関与も重要であり、パートナーネットワークやMarketplaceを活用している
  • トレーニングやデータセンターVRツアーなどで説明をする

ここで発表された新サービスは以下の通りです。  

サービス ステータス
Amazon Verified Permissions 一般提供開始
Amazon EC2 Instance Connect Endpoint 一般提供開始
Amazon Inspector Code Scans for Lambda 一般提供開始
Amazon Inspector SBOM Export 一般提供開始
AWS Built-IN Partner Solutions プレビュー
Global Partner Security Initiative 一般提供開始
Amazon CodeGuru Security プレビュー
Findings Groups for Amazon Detective 一般提供開始

これ以外にも、会期中は様々な新サービスが発表されています。

EXPO

様々なセキュリティ企業の最新技術を知ることができます。
ゲーム要素も多く、お酒やスイーツが出てくるのも大きなイベントならではですね。

ハンズオンセッション

少人数のテーブルにAWSの技術者が1人付き、解説を受けながら手を動かして学ぶことができます。
セッションによっては、当日発表された新サービスのハンズオンも組み込まれており、いち早く試すことができます。
とにかく手を動かしたい人にはお勧めのセッションです。

ジャパンツアー向け特別講演

ツアー参加者限定の特別講演がありました。

基調講演で登壇されていたCISOのCJ Moses氏より、AWSセキュリティサービスの今後の展望や、セキュリティ文化の構築、AIへの取り組みについてお話いただきました。

Global Service Security, Vice PrecidentのHart Rossman氏より、セキュリティ文化を構築するために必要なリーダーシップや運用につしてお話しいただきました。

ロサンゼルス市内視察

Amazon Styleやamazon freshに立ち寄り、最新技術によるCX(カスタマーエクスペリエンス)を経験しました。

Amazon Styleは、試着室のクローゼットにレコメンド商品をどんどん入れてくれるサービスがありました。
商品を選びなおしに売り場へ戻る必要がなく、クローゼットの中で商品の選択が完結する点が画期的でした。

Amazon freshは、カートに商品を入れ、専用レーンを通るだけで自動精算ができます。

そのほか、ロサンゼルスの美しい街並みを散策しました。

おわりに

初参加のAWS re:Inforceは、非常に充実して楽しむことができました。
多くのセキュリティサービスのアップデートがあり、現地ならではのハンズオンセッションなどがとても勉強になりました。 また、ジャパンツアー限定イベントや参加者同士の交流もしやすいため、ツアーからの参加はお勧めです。
今回学んだことを、一層セキュリティサービスの開発・提供に役立てていきたいと思います。

本記事が、皆様のre:InforeceおよびAWSセキュリティへの興味を一層引き上げることができれば幸いです。